眼鏡の役割とデザイン

見るという字、視るとも観るともいいますが、めがねで視るとき、それは視力をレンズによって矯正してもらっているといった眼鏡による視力を助ける機能というのがまず最初にあり、次にかっこいいめがね、デザイン性が重視されるようになってきました。こどものころ、目が悪くなるからテレビに近づいてみてはだめと言われた記憶がありますが、目が悪くなると眼鏡をかけなくてはいけないよという意味だったと思いますが、視力を補う必要のない目の良いひとまでも今は伊達めがねをかけるのが普通にもなってきていますね。指輪には、装飾品という側面が強いのですが、ばね指を矯正するリングというのもあります。
指輪のような義肢というのもありようです。
機能という役割を背負っていても、やはりデザインは重要な時代になってきています。それは単にその場を体裁よくするだけのうわっつらだけのデザインというのが大きな誤解で、ニーズを満たしながら意味のあるものに置き換える、前例のない角度からの視点で周りを変えていくちからをもったものが本当のデザインだと気づかれ初めているからではないでしょうか。


可視光線とブラック

ブラックのリングを作っているところがあります。http://www.pro-dotto.com/
この5月に日食が25年ぶりに日本で観測できるというので、日食グラスなるものが売り出されていて、朝6時に見られるということです。あらためて太陽光線ということを意識してみたいと思います。
日頃私たちは太陽の光があることをあたりまえのようにしかとらえておらず、その光線の波長によって青く光が見えたり空が赤く見えたり時間帯によって空の色も変わり、虹には7色が見えるということを体験しています。チタンの色にもそういった同様のしくみで光線が網膜に達してそういった色として、認識されているのです。ですから、ブラックチタンという色も、一口にブラックといっても、漆塗りの加工とも違いますし、メッキの塗料の黒でもないチタンジュエリーの特殊なブラックなのです。チタンですから、少し玉虫色になって見えます。
それは、チタンが干渉色を発するのと同様に、ブラックの玉虫とでも言っていいような照りのある黒なのです。


ブラックチタン

黒い指輪

黒いチタンというのがある。
例えば超硬メタルの穴空けドリルの先にコーティングされている加工の黒。
摩耗を防ぐため、F1のエンジンにも使われている。硬いチタンの硬度をさらに上げるための加工。耐久性もアップするコーティングである。
加工硬化金属の特性として、曲げたり叩かれたりという、力を加えられることで硬化する性質というのがある。
ひとたび折り曲げたものをもとに戻すとき、その折り目の部分にだけ極度に力がかかり、弾性の少ない金属=伸びない金属だとすぐに金属疲労が起きて、ポきっと折れてしまうことになる。
部品と部品がうまく噛み合わさっていない状態が長く続いたりすると、カタカタと徐々に金属疲労が起こりうる状態になっていき、いつか突然折れるというのがある。
例えば金や銀、プラチナのようなやわらかいメタルであれば、箔にできるほど柔軟で曲げにも2回3回は耐えられよう。けれどもチタンのような非常に硬いレアメタルだと、1度折り目をつければ2度はない。一度めをもとに戻すだけでアウトになることも。

そういったレアメタルの特質はあまり知られていないが、チタンを指輪にする場合、かなり専門的知識をもってジュエリーへの応用に臨むことが大事。

回転するリング

指輪を着用していれば、おのずとリングは指のまわりを知らずしらずのうちにくるくると回転していて、そのまま日常使いされれば、まんべんなく摩耗してゆくものです。石がついている指輪だけはちょっと置いておいて。
ふつうのそれとは別に、リング自体に2重構造になっていて、内リングと外リングをベアリングのような構造でかましてあり、それが回転する工夫がなされたリングというのも可能です。

指輪が日々摩耗していくとは、意外に知られていない。 車も走ればタイヤが消耗するように、指輪も毎日くるくる回って何かにぶつかって削られていくのに。
指輪は永遠にあるということではない。結婚指輪も一生ものとはいえ、作り替えないということではなく、やはり消耗品。10周年記念とか、銀婚式とか節目の記念のリングなのです。

ダークチタンDARKTITAN という変わったリングにも注目。